CHAOS;HEAD

CHAOS;HEAD

ブランド Nitro+
発売日 2008年4月25日
ジャンル 妄想科学NVL
キャラクタデザイン ささきむつみ
プロダクトデザイン CHOCO
原画 松尾ゆきひろ
シナリオ 林直孝
音楽 5zizz
ムービー

シナリオ

先が気になって一気にプレイしてしまうくらい面白かった!!!!!
でも主人公がニートなのを耐えられれば、秀作かな。
基本一本構成で、妄想トリガーによって一応Bルートはある。
こっちはニージェネの真相がわかるがBADEND。
ちょいグロで怖いシーンもあり、サスペンス要素がすごくうまく出てて、
拓巳の被害妄想も手伝って追い詰められている感がうまかった。
特に、「その目だれの目?」というワンフレーズを聞くだけで恐怖を感じられる演出はすごい!!
あと妄想と現実の境がわからなくなっていく感じがたまらんね。
妄想トリガーの感覚が掴めるまでは、どっちが妄想でどっちが現実か分からなかった。

テキスト

アクションも掛け合いも読みやすくさくさく進めた。
こちらを怖がらせるテキストもよかった。さすがうまいわ!
テキストでも拓巳のニートのキモさは十分に出ていたし、
拓巳のキモさを見事に表現しているのとか、優愛の問い詰める口調とか、声優の力を実感できるとこもよかった。
拓巳はへたれでニートだけど、あまり嫌悪感はなかった。
こういうキャラだからこその話だからかもしれない。

グラフィック

「イベント絵」という感じで出てくるのではなく、
ストーリーの流れとして当然のごとく出てくるイベント絵だった。
ストーリーを伝えるものとしてうまく機能していた。
キャラを前面に出していなくて、背景や状況を見せているのが多いからかも。
背景は、写真からおこしてるのかな?渋谷まんまだった。
拓巳の部屋とかモブが3Dだったりと、ポリゴン番長大活躍。
現実に近くすることで、現実感や身近さも恐怖の一因になったかな。

立ち絵

まばたきと口パクもし、動きのある立ち絵で文句なし。
下着パッチをつけると、この作品が二度おいしいものになった(爆

音楽

5zizzっぽいって言ったらそれまでなんだが、
明るいところ、不思議なところ、怖いところ、熱いところとうまく盛り立ててくれたと思う。
OPの「Find the blue」はインストが作中にも使われてて、熱くて好き♪

操作性

スキップ普通
セーブスロット60個
ロード時バックログ生きてる
その他必要と思われる機能もある満足。
妄想トリガーでスキップが止まらないのに困ったが、
エロい人がパッチを作ってくれてたので問題なし。

ムービー

プレイしていないと意味不明なTIPSがたくさん使われてるだけのムービーに見えるな。
作品の雰囲気は伝えているし、プロモっぽい感じもある。
最初と最後らへんの画面の使い方や演出は好きだったな。

↓↓↓↓↓↓ 以下ネタバレあり ↓↓↓↓↓↓

総評

身近にある事件、迫る危機、将軍という存在で続く恐怖を演出は見事だったし、
ヘタレだった拓巳が、剣を得て戦いへ赴くという流れは演出も光り熱く躍動感があってよかった。
だが、だからこそ終盤はBパートという補完はあるものの、いささか消化不良かな。
・拓巳、七海、梨深、将軍、優愛
・セナ、梢、あやせ
とニージェネに関係あるものとないものが錯綜した感じで、
後者の3人+優愛は一人一人のストーリーはあったものの、
個々の理由でこの事件に関わっているからか、一体感がなかったし、掘り下げが足りなかった印象。
あまりそっちにシフトしても話のテンポが悪くなるし、難しいものだな。
後日談にしても、アバンのあのシーンがある以上、それで締めるのが筋だし。
7人も剣を持っているに関わらず、結局戦ったのはほぼ拓巳一人で、
ここらへんの設定が使われていないのがもったいなかったのも原因かも。
さて余談だが、
CHAOS;HRADのメインヒロインって七海だよね!?
梨深も確かにヒロインではあったが、七海が一番ヒロインしてたよ。
作中でもひどい目にあってるし、拓巳の心を動かすきっかけにもなったし。
剣を出すきっかけになったのは梨深だけど。