さくらシュトラッセ

sakura_strasse

ブランド ぱれっと
発売日 2007年1月25日
ジャンル AVG
原画 くすくす
シナリオ NYAON
音楽 BURTON / 樋口秀樹
ムービー 神月社 / えん

シナリオ

全体的にまぁまぁな萌えゲー。初心者向けに近い。
マリーと優佳は定型どおりすぎて普通。
かりんとルゥリィは意外性もあり、なかなかおもしろかった。
かりんのキャラは特異で新鮮味もあり、個人的にはかなり好き♪
明るく楽しい感じというコンセプトはたしかに合ってるが、
笑いが、どうにもうまくなかったのが残念。

テキスト

一人称でのテキストなので、主人公の言動が結構辛い!
しゃべりかたはガキだし、行動も痛々しい。思考力が足らなすぎる!!!
学園物ならば許される性格だが、喫茶物で社会経験もある設定では無理。
ネタも多いがすべってる。
無理に笑わせよう明るくしようとして、方向性を間違えた感じ。
この作品の評価を下げている大いなる要因。

グラフィック

すごく綺麗!!!さすがはくすくすさんだと。
どのイベント絵にも複数枚差分があり、表情差分も多い。
カットインも豊富にあり、ポップな感じで楽しい。
背景にゆうろさんや酒井伸和さんに、
minoriや草薙が関わっているので、実に綺麗で細やか。

立ち絵

よく動く!!!
最初は演出過多っぽく感じるが、慣れればキャラが良く動いて楽しい。
表情差分、仕草差分も多い。
横向きや後ろ向きの立ち絵があり、キャラの動きや立ち位置がわかりやすく表現されている。
個人的には、ルゥリィの照れ顔がツボ!!

音楽

橋本みゆきさんのほうは普通。
どうもくすくす&NYAONコンビにはWHITE-LIPSさんと樋口さんの印象が強い。
WHITE-LIPSさんの曲はすごくいいんだが、もともとこの人の声色的に、悲しい曲や切なくなる曲が合ってるので、今回のコンセプト的やシナリオ的には協調効果はないかと。
戦闘音楽系にもいいのがあるのに、活かしきれてないのが残念。

操作性

スキップかなり遅い。
セーブスロット100個、クイックセーブ10個。
セーブ画面の初期画面がクイックセーブスロットなので不便。
ロードや画面移動が遅い。
ロード時バックログ死んでる。
CG鑑賞でカットインが見れない。
立ち絵鑑賞あり。
キャストコメントあり。
アイキャッチがクリックで飛ばせない。
日付と曜日は信用ならないくらい間違ってる。
総じて、ちょい不満
演出が多い関係上、重いのだろうが、ボイスの最初だけ聞こえるし、スキップかなり遅い。
画面移動が遅かったり、セーブ画面がクイックセーブで出てくるのはうざかった。
カットインも見れないし、ユーザビリティを要努力。
音声が裏で流れて、リアルタイム感を出しているのはよかった。
が、あえぎ声のループは間隔が短く、ループしてるの丸分かりだし、うざいだけ。

ムービー

OPの構成が最初のほうパルフェと似てて吹いた!!!
たしかに喫茶物だし劣化パルフェっぽい設定はあるが……
ムービー自体は良い出来じゃないかな、変身シーンをうまく織り交ぜて曲に合わしてる。
セカンドOPは普通。
こっちはえんさんが作ったのかね。
奥様は魔女的ストーリー紹介やキャラ紹介しかないし。

以下ネタバレあり↓↓↓↓↓↓

キャラ別感想

マリー ルーデル  CV:佐本二厘

ぬるかった。以上(ぉ
クラウディアがいなかったら、きつかったわこのルート。
個別ルート入る前も、だらだら長かったし。
起きるイベントも予想通りのもの。意外性がない。
長老もなにがしたいのか分からんし。
ご都合主義にしてももうちょっとフォローが欲しい。
主人公が低脳だし、いらいらする。
料理により気持ちを伝えるのを、重要視してるみたいだが、なんか違うんだよな、表現の仕方とかが。
クラウディアの活躍と、マリーが淫乱になるくらいしかおもしろいのなかったな。

綾瀬 優佳  CV:風音

高橋さんおめでとう!!!お幸せにね♪以上(ぉぉ
本編よりも高橋さんがらみの話のほうがおもしろかったし!!
中の人が漏れ出しているようなキャラだった。
過去設定も劣化ま〜姉ちゃん。
あまりにも定型どおりの傍若無人な姉キャラだったので、コメディ場面の突っ込みも醒めるだけ。
ストーリーもなんだか茶番だった。
分かりきってるものを、うじうじとだらだら続けていた感じ。
主人公の思考力と行動力のなさも相まっていらいらした。
最後だけ泣かせにきたが足りない。
姉の王道的な悩みでもいいが、付加価値がないとやってられん。

里村 かりん  CV:桜川未央

意外にもこのルートが一番おもしろくドラマティックだった!!!!
おもしろさにおいて、かりんのキャラに大分依存しているシナリオだったが、
それを活かせたを考えればいいのか。おもしろかったのは事実だし。
嫉妬好きとしては、かりんが嫉妬を知る過程とか楽しすぎ!!
感情を知る上で不安定になっている場面は、ムダに長いのも意味を成した。
クラウディアの薬のせいで強姦未遂からルートが始まるのは意外だった。
ほかは結ばれてからルート入るのに、この意外性。おもしろい展開。
その後偽りの恋人同士になり、戻るためには記憶が消える流れ。
この作品の中で、一番ドラマチィックだね。
もう一度結ばれるのも、少し素直になるだけってのもよかったわ。
ただ一つ残念なのは、またも主人公の駄目さ。
惚れ薬のせいで危ういのに、店出入禁止にして会わないようにもせず、依存したし。
解毒剤飲むのも、選択をかりんに委ねたけど、それは責任をかりんに委ね、自己犠牲に酔っているようにも見える。ななついろのハルを見習って欲しいものだ。

ルゥリィ  CV:井村屋ほのか

高橋さんの言うとおり萌えた!!!!
やばいくらいに可愛いぞおい。
春美のことが気になっていく過程や、嫉妬の仕方も可愛いし、言うことないだわ。
発情期でいきなりエロが始まったのは驚いたが、まぁ猫を強調する意味ではいいのかね。
あのオチはある意味予想はしてたけど、まさかやるとは……
あのまま別離で終わっても良い作品になってたんだが、
さくらッセのテーマから外れるし、こっちのほうが正しいのか。
ルゥリィルートの主人公はよかった。
駄目なとこもあるが、他のルートと比べたら、察しもいいし良い判断を迷わず下せる奴になってる。
猫が苦手や怖いということしか気にせずに、猫とすることをなにも気にしてないのは大物なのかどうかあれだが。

総評

総じてまぁまぁおもしろかった。
かなりキャラに助けられてるが……
かりんとルゥリィがかなり良いキャラだったし、
クラウディアもいい感じでかき回してくれるし。
特にかりんは今までにない感じで新鮮だった。
明るく楽しくはある程度まで成功してるが、笑いが足りない。
萌えやうれし恥ずかしはいいのだから、ネタを用いず笑いが出来れば良作になったな。
今回の失敗点は間違いなく主人公だろう。
仮にも社会人2年目なのに、知識・思考力・行動力全てが足りない。
はっきりいって思考も行動もガキ!
学園物ならまだしも、喫茶物で店長代理の任についているものの性格ではない。
この主人公がもっと社会的にマシな奴だったのなら、この作品の評価ももっと上がっただろうに……