ナルキッソス2 感想


毎度のことながらいろいろ考えさせられる作品でした。
けっこう公開まで長引いてしまいましたが満足満足♪

ボリューム

プレイ時間の目安が2〜3時間なのに、4時間以上かかってしまった……読むの遅いな。
ゲームよりムービーぽく見せるために、デフォでボイスあり、オートモード、全画面だったらしいけど、
ボイスは選べるし、オートモードはクリックした時点で切れるから気付かなかったし、全画面だけかなデフォ設定で印象にあるのは。
プロダクトは終わった後読んだから、推奨設定ではできなかった。
まぁオートモード嫌いだからたぶん切ってたと思うが……
ナルキの意向に沿うならボイスなしからプレイするべきなんだが、ボイスありではじめにプレイしました。
プロダクト見ても全然ありなしでテキスト変わってないみたいだし。

構成とOP

構成は、ドラマCD→夏コミデモ→OP→本編って感じ。
ナルキを久しぶりにやったせいか、ドラマCDと夏コミデモとOPあたりは鳥肌が何度も立った。
先への期待が大きかったからかな?十分期待にはこたえてくれたけど。
OPの出来は逸脱!!!!前のOPみたいのを改良したもの。
なにげにアニメーション増えてたし、曲をマッチしすぎだし、本編のセリフをうまいこと使ってる!!
夏コミデモで流れたナルキ2予告みたいなのに入ってたボイスが入ってなかった。
あれから9ヶ月も経ってるから話が結構変わったのだろう。
予告のエピローグだと姫子は憧れと未練の“狭間”にいてもがいてる印象だったけど、
本編だとアロアにもありネロにもなってて、セツミの先輩的存在になってたな。
ここまでセツミのことを察することが出来る存在だとは思わなかった。

シナリオ

ナルキが「骨」でナルキ2が「肉」と表すだけあって、ナルキ2も十分に物語としてもしっかりしてるが、これによってナルキの話の深さが増した印象が強い。
泣かせゲーにしないように意識したのは、なかなか成功だったのではないかと思う。
セツミには感情を置いてしまったが、姫子や女の子にはそれはなかった。
うるっときてしまうシーンもあったが泣きゲーではなかった。
エンタメ性は確かに前作より落ちてる。姫子は元気だしギリギリ感がないんだよね。
そこにあるモノを眺めるだけの存在とは、ナルキを見てこういうモノもあるのだな〜と思うだけってこと?
映画のように見て驚き悲しみするのではなく、登場人物になるでもなく。
設定が設定なのでセツミという登場人物にはなってないが観客にはなったな。
セツミ目線が大半を占めるせいか、セツミと同じに考えてしまうこともしばしば。
地の文がセツミだからしょうがないじゃん。神にはなれませんでした。
結果的にセツミとは違う終わりかたを選んだ姫子が、
セツミにどう影響を及ぼしたのか……またナルキをやりたくなってくるな。
個人的にはナルキはとても人に薦めたいゲームだが、薦めにくいゲームでもある。
感想は人それぞれ、作品の形も人それぞれ。
だから感想ページにもどう書いたらいいか分からなくて書いてないし。
「…眩しかった日のこと…そんな夏の日のこと…」確かにこれがすべてなのかもしれない。

ナルキ2で直ってなかったことや不具合等

・ユーノスの運転席、助手席が空なのと右側通行は変わってなかった
・12章 「でも、お姉さんの分は」ボイス抜け
・13章 「そう見える?」ボイス抜け
他は特になし。矛盾点はプロダクトで言ってるし。
個人的には9章で千尋は自宅の隣の教会に向かうのに、なぜあの時間にあの場所でセツミに会えたのか気になったが、重箱の隅だからいいだろ別に。

プロダクトに書いてあった今後のともさん情報

今年はコンシューマの企画・シナリオを2つやるらしい。あと小説?みたいのも。
コンシューマってことは120円の春みたいなの、また作るのかな?
あれは短いくせにいい話ばっかだったから、あういうの期待したい。
あと可能性としてはスカーレットのCS版かな。普通にエロなしでいけるし。
インターチャネル以外で出すとしたらもう予想外だが……
今は同人やってるけどほぼフリーだよな、インターチャネル以外でもありそうな気も。