とらドラ6! 読了

とらドラ 6
とらドラ 6
スピンオフは布石で5巻を経て、6巻でついに北村の恋の話。
しかし北村関係の話は正直どうでもよかった。
会長の評価が下がったのはちょっともったいない。アフターが少し足りなかった。
それとは関係なしに、最後の10ページくらいが一番おもしろかった。
実乃梨と亜美の意味深な行動が気になりまくり!!!!!
↓以下ネタばれ

「——罪悪感は、なくなった?」の考察

実乃梨が竜児に対して恋という感情を抱きだしていて、
でも実乃梨は大河が竜児のことを好きだと思ってるから、
竜児に対してそういう感情を抱きつつあり、でも止められないこと。
それを罪悪感として感じていた。
しかし北村のために会長と戦う大河を見、
生徒手帳の写真を見て(見たかは定かではないが、皆が話す内容は聞こえてるだろう)、
大河の本当の思い人は北村だと気付いた。
その事実に戸惑う実乃梨に亜美が告げる。
——罪悪感は、なくなった?
これは亜美が竜児を得るための牽制ではなく、
大河から竜児を取られないようにするための牽制かもしれない。
大河を気にせず竜児と対峙できるようになったが、
それは親友の失恋のおかげで自分は幸せを掴みにいけるね、
という皮肉を込めた言葉なのかも。
亜美は竜児の思い人が実乃梨だと気付いていて、
大河が好きという感情があるかはともかく、本当に失いたくないのは竜児だと、4巻の終わりから気付いていた。
だからこの言葉は、
自分の思いは気付かれないし届かないが、実乃梨はそれが出来る位置にいることへの嫉妬と、
いまだに本心に気付けない大河への同情から放ったのかな。
ここまでいろいろ考えられる状況になってるのはおもしろいな。
今回は大河×竜児で考えたが、このシーンがなければ実乃梨×竜児だと思ってたし、
この先どう転ぶか見当も付かない。亜美もフォロー役で終わるとは思えないし。
そろそろ佳境に入ってきたと思うが、10巻あたりで完結するかな?