「めもらるクーク」第2巻~世話焼き悪魔と生真面目悪魔~ 読了


一巻や外伝よりもアクションやミステリーがあって楽しかった!
推理しながら進んでいくのがおもしろいね、探偵やっててまるでカウンセラーしてないけど……
読み終わると、おかしいなと思って違和感を感じた点が布石だったり、細かい布石もちょくちょくあった。
二巻だけど話は5話になってて、話は全く別物だが続いてる体らしい。
相変わらずラノベとしても会話が多すぎる点は変わってない。むしろ一巻より減ってる。
小説としてはどうかと思うが、読みやすかったしかなり速く読めた。
地の分だと戦闘描写は外伝よりはうまくなってるね。
でもこれをそのままゲームにしてもいいくらいの地の文。
帯の推薦文が奈須きのこさんだ!!!!どんどん豪華になってくな。
俺もお人好しで世話焼きでキュートでロリ気味な悪魔っ娘に好かれる人生を送れるなら、ダメ人間になるさ!!(ぉ
裏表紙の一幕もおもしろい!!!
NG恋宣伝してるし、自虐もあるし、クークの発言いろいろ危険すぎ!!!
たしか陽坂美都子は中…に見えるけどさ!!!!!
↓以下ネタばれ
あいわらず妹を書かせると歪みますね。
恵子はすずや未亜を髣髴とさせる。
「二〇〇六年二月?日(?) ?時?分」と「2006年6月6日(火) 18時09分」の流れなんか最高!
他にもクークの、

「俊介くん…いつのまに恵のこと『恵ちゃん』なんて呼んでるの?」

から、

「あたしというものがありながらっ!たった一週間も我慢できないのっ!?」

とかが、

「リリィさんの…匂いがする
体中に、ついてる…未亜の、匂いを、つけたはずなのに…
リリィの…匂いがするッ! お兄ちゃんの体中から、あの女の匂いがするよッ!!」

が思い出させる。
今回、俊介のクークに対する思いが意識下で変わっていく過程ってとこか。
俊介と空子がずっと離れて事件を解決していくから、俊介が空子がいないことに寂しさを感じるのか。
空子の世話焼きっぷりと感情移入っぷりが激しく出てたな。
1巻みたいに短編じゃなく、長編だから感情移入も深いんだろう。
最後の空といい、ティーテといい、同じ時間軸にまだいるようだし、今度どう関わっていくのか謎だ。
空が何者なのかが一番の謎だし。
空子は悪魔だから、成長しないし年取らないはずだよな?では誰だ??
結局4話に出てきた、数年後から来た俊介と1年ほど会ってない空子に関しては何も無かったな。
これは最後に関する布石なのか、とりあえず置いた設定なのか……

THE☆重箱の隅!めもらるクークの時系列!!

0話:2003年3月(大学2年の春休み)
↓
1話:2005年11月15日
↓
2話:2006年3月(4話の半月前)
↓
3話:2006年3月X日~3月25日(1週間後が4月1日[入社式]、名古屋の桜の早咲き頃)
↓
4話:2006年5月(1話の半年後) or 2006年3月27日(3話の2日後)
↓
5話:2006年6月

って感じの時系列かな。
3話の時点で俊介は今年で24歳、5話でも24歳だから、同じ年で確定。
1話は200X年になってるけど5話からの逆算で2005年。
4話は蕗の旬の時期を考えると5月だろうな。
俊介の誕生日が3月26日~6月15日の間かな。早生まれの可能性が低いから0話は2003年。
ちょっと齟齬が起きてるけど、話数の順で時系列が進んでるからどうでもいいことか。